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PLDD治療への関わり方

治療の適応や症状改善の予測、代替治療との比較を十分に担当医と相談する

昨今学会でPLDDを非難する意見も出ましたが、いろいろな立場の人のいろいろな思惑に左右されているように見えます。その批判も学術的な裏付けがあるわけではありません。既存の治療を擁護する風潮も見受けられます。従来の手術や内視鏡手術にもデメリットは相応にあり、かつそれらの治療ではカバーできないステージは広く存在します。

知っている限りの情報で判断すると、インターネット上で見受けられるPLDD被治療者の否定的な意見は、治療時期が最近のものではなく、その他の治療でも十分に見られる範囲の症状であり、全体的な合併症率という点から考えると、PLDDが他の治療に劣るものとは言えません。

内視鏡的治療が発達し、PLDDの存在意義自体を疑問視する意見が出ましたが、内視鏡治療にも相応のリスクがあり、内視鏡治療ではカバーできないがPLDDであれば対応できる例が数多く潜在しているのも事実です。

医療者の中でPLDDを否定する方は、PLDDを直接経験した方々ではありません。実際行ったことがなく、その詳細は知らないはずなのに、自費診療で治療費が高額であるという点のみに注目して批判的になっているという印象を非常に強く受けます。

PLDDは、統計的にみても、習熟した医師が担当した場合、合併症は殆ど発生するものではなく安全で有効な治療と言えます。その潜在的な効果を十分に理解し、微視的側面からPLDDを批判するのではなく、正しい判断を専門医たちこそが下すべきです。

このようなことから、最も望ましい態度は、いたづらに不安を抱くことなく、治療の適応や症状改善の予測、代替治療との比較を十分に担当医と相談することです。むしろ複数の治療方法について意見を求めて専門医の意見を聞くことが肝要と言えます。